Andoroidからアップルへの贈り物
12/21/2010 2件のコメント
FortuneのAndroid’s gift to Appleという記事からです。
“Google may, paradoxically, be making the world a better place to sell iPhones”(逆説的にみえるが、グーグルはiPhoneの立場を有利にしているかもしれない)という1文から始まる記事は、GoogleのフリーでオープンなAndroid OSがヴァイラルに広まることでスマートフォンの価格は押し下げられ、優位に立つiOSにはプレッシャーがかかり、アップルの収益も減るだろう、というのが、大方の予想ではないか、と読者に投げかけます。
しかし、8大ベンダーが販売する端末の価格を調査したHorace Dediu氏(Asymco)によると、そうした予想とは全く違うことが起こっている、Androidが導入されて以来、iPhoneの平均販売価格は実質的にはむしろ上がっている、というのです。

青が8大ベンダーの平均価格、オレンジがApple(つまりiPhone)を除いた平均価格です。たしかに、iPhoneが発売された2007年以降、青とオレンジの差(つまりiPhoneと他端末の価格差)が増加傾向にあります。そしてAndoroidが市場投入された今年第2四半期頃から全体として平均価格は急激に上がっている。
これはどういうことか。
Dediu氏によると、スマートフォン市場は急激に拡大している(年90%)ため、実質的な競争はスマートフォン同士というよりはむしろスマートフォンと普通のケータイの間で起こっていて、価格を下げる必要に迫られているのは普通のケータイ会社のほうである、とのこと。デディウ氏は「スマートフォンと普通の(つまらない)ケータイのどちらをつくるかだけが価格決定力に関係する。スマートフォンをつくれば、より高く価格を設定できる。これはプラットフォームに関係ない」と言います。
デディウ氏の主張は、プラットフォーム間の競争という観点からだけでなく、スマフォとスマフォでないケータイも含め、市場全体を視野に入れて調査されるべきだ、というものです。「Androidは販売価格を下げることなしに市場を拡大している。ある意味、アップルにとってもこれは良いニュースだ。通話だけの端末ばかりがある市場に比べて、スマートフォンがたくさんある市場であれば、iPhoneにも手が届きやすい。これまでも、アメリカではRIM、ヨーロッパではNokiaとの競争にあってもiPhoneの牽引力は保たれてきた。スマートフォンはモバイルブロードバンドのインフラを充実させ、よりセンスのいい、自覚的なユーザーも増えてくる」とデディウ氏は言います。
記事のしめくくりでは、”Maybe letting Google CEO Eric Schmidt sit on Apple’s board of directors wasn’t such a bad idea after all.”(Google CEOのエリック・シュミットがアップルの重役になる、というのも、長い目で見れば悪くないアイデアだ)とまで言っています。
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