ピルグリムファーザーズとビール

すっかりビール腹のザッキーです。明日からジョギングとヨガを始る,とここ半年ぐらい毎日言ってます。

ところで(唐突ですが)ピルグリムファーザーズのことを調べていて面白い記事に出くわしました。

“For we could not now take time for further search our victuals being pretty much spent especially our beer.”

これはプリマス植民地総督だったエドワード・ウィンスローによる『モートの関係』(前半はもっぱらウィリアム・ブラッドフォードによるとも言われていますが)からの一節です。アメリカのビール好きの方々ならご存知のフレーズだそうで,ピルグリム・ファーザーズたちが1620年にプリマスに入植したのは,ビールの備蓄がなくなったからだ,と言われる説の根拠になっています。

が,プリマスに落ち着いたのは別にビールがなくなったからじゃないそうです。ボブ・スキルニック氏は『ビールと食事』で,1933年に禁酒法が廃止された後,ビール会社が持ち帰り用のビールの販促のために『モートの関係』の一部を引用したとき,都合の良い部分だけが使われた,ということを指摘しています。確かにこのフレーズの後に,いかにプリマスが入植地としてふさわしいか,ということが滔々と述べられています。

“After our landing and viewing of the places, so well as we could we came to a conclusion, by most voices, to set on the mainland, on the first place, on a high ground, where there is a great deal of land cleared, and hath been planted with corn three or four years ago, and there is a very sweet brook runs under the hillside, and many delicate springs of as good water as can be drunk…”

なるほど。彼らが船にビールを備蓄していた理由は,当時英国の特に都会では衛生面で水よりビールの方が安全な飲み物だったこと,長期間の船旅での水の備蓄が同様に衛生面から不適であったことなどが考えられますが,プリマスにきれいな水があったことが入植の決め手のひとつになったと考えれば「きれい」な解釈が成り立ちます。ビールというよりは「水」の問題だった,と。でも,俗にまみれた私としては,ピューリタンのみなさんでさえビールがほしかったんだよ,というビール会社のメッセージもお茶目かな,と思ったりします。

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