キンドラー

Kindle 2,買いました。f:id:kzkiszk:20091026090336j:image:right

端的な印象。「あり」です。

でも,これからに期待したいところもありです。

Kindleを手に取って,ある既視感がよぎりました。Amazonが書物,特に日本以外の国で売られている本を購入する際の障壁を事実上取り払ったことは記憶に新しいですが,Kindleはこの革命的なできごとを,幾分かなぞっている,と思います。

でも,私がKindleで購入すべき本は,まだ極めて限定的です。

一つには,Kindle用に提供されている本が,20万冊以上と一見多そうですがまだまだ極めて限定的であるということ。もう一つには,買いたいと思う本があったとしても,電子媒体で買うべきではないと思ってしまう,というか,まだそこまでKindleにコミットできない状況が厳然として存在している,ということ。

私の場合,Kindleで読んでもいいと思うコンテンツだけをKindleで読む,ということになる,と思います。もちろん「想定内」のことですが。

逆に言えば,いまだに「本」というメディアが,オーセンティックな質感と信用を,かなりの度合いで私に与えている,ということになる,と思います。

とはいえ,思い立ったときに,読みたいものが手の上にすでに「乗っている」という感覚は,革命的なことだと思います。それも「本」として。

想定外だったのは,ディスプレイの綺麗さ。「私は本です」と主張しているように見えます。そして私はその主張を,幸いにも受け入れたい気がします。ある目的のために使われるハードウェアとしての質感の高さ,という意味ではMacBook AirやiPhoneには及ばないかもしれませんが,かなりいい線いってる感じです。これからに期待です。

ところで,待ち受け画面の多様なギミックを見ると,なんとかして「本」としてのオーソリティを付与したい作り手の気持ちが痛いほど伝わってきます。作家のポートレイトやギリシャ神話や中世の書生をモチーフにしたような絵が相当種類用意されていて,書物の歴史に関わってきた人々とのつながりを,「本」を読んでいないときでも意識させている,とでも言えばいいのでしょうか。本好きには十分な萌え要素だと思われます。

それと,1日使ってみてまずお得感を感じたのは,著作権切れの有名作家の全集が軒並み2~3ドル!で買えること。じっくり読み直すもよし,検索をかけられるので引用を「とりあえず」確認したりするのにもよし,です。Amazon側も,ベストセラーとか名作,あるいは新聞雑誌など収益が確実に見込める分野から入っているのでしょう。前述の作家のポートレイトの待ち受けも,名作を買わせる手段の一つなのでしょう。

まずは基礎固め。AmazonがKindleで「火」を発明した,というところでしょうか。

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2 Responses to キンドラー

  1. kzkiszk says:

    Marrさん、いつもお世話になってます:)コメントありがとうございます。Kindleの会、レポ拝見しました。早速成果が出ていましたね。さすがです! 子供の入院とかいろいろで、Kindle開封の瞬間をともにできなかったのが残念です。ご指摘の方法、なるほどそうですよね。せっかく人類の共有財産になっている文化資本ですから、Marrさんご推薦のアプローチがやっぱり理想的だと思います。わかってるつもりなんですが、歳のせいでしょうか、近ごろめっきりものぐさになってしまって…。2ドル、3ドルといっても積み重なると大きいですし、やっぱり節約は基本ですから。時間がある限りがんばって自力で名作ライブラリを作ってみます!

  2. Marr says:

    ザッキーさん、こんばんは。ご存じかもしれませんが、著作権の切れた書籍は、日本では青空文庫となっていますが、英語圏ではProject Gutenbergとしてデジタル化されています。これをMacにダウンロードして、StanzaでKindle形式にして、USBからKindleに流し込むと、名作はお金をかけることなく手に入れることが出来ます。Kindleネタは、お互いにかなり熱く語れそうな感じですね。更新、楽しみにしてます~!!

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