タブレットのことでキアヌ・リーブスを思い出す

タブレットのジェスチャに関するCrunchGearの記事を読んでいて、ふとある映画のことを思い出しました。

先日のエントリでも書いた通り、文書編集が多い私にとってキーボード入力がそもそも前提とされているのかそうでないのか、というのは、現時点では私的に割と重要な問題になっていて、John Gruberが言っていたように、もしMacBookの代わりになるようなマシンである場合、つまり私にとってはMacBook Airと比較することのできるデバイスとして考えた場合、キーボードの位置づけはかなり重要です。

ただその後よくよく考えてみて、MacBook Airがあるのにわざわざハードウェアキーボードを前提とするタブレットデバイスを考える意味があるのかな、と思うようになりました。

そんなときにCrunchGearによる、アップルがタブレットで採用する可能性があるタッチジェスチャについての記事を読みました。この記事ではアップルの未だ使われていないタッチジェスチャの特許技術(厳密に言えばアップルが以前買収し、その技術リソースを自社製品に適用したFingerWorks社の技術)を取り上げていて、実際にどのようなジェスチャをするのかという実演ビデオも見られます。

このビデオを見ているうちに、ある映画のシーンが頭をよぎりました。J.M.Johnny Mnemonic『記憶屋ジョニー)』です。

2021年(だったかな?)。脳内のチップに最大160GBの情報を保存することができる記憶の運び屋ジョニーが、ある重要な情報を北京でハックしてアメリカまで運ぶおいしい仕事にとりかかるのですが、許容量を遥かにこえた320GBを圧縮して持ち運ぶために生命の危険にさらされるうえに、この件に深くかかわる巨大企業のエージェントの様々な妨害工作がジョニーを苦しめる、といったところが主な筋です。私が思い出したのが彼が情報をハックするシーン。ジョニーがヘッドマウントディスプレイとセンサグローブを装着して視覚化された情報を手で操るんですが、このシーンを初めて見たとき、今なら、なんつーかエア・ギターならぬエア・タイピングとでも言うんでしょうけど、空中でタイプするキアヌー・リーブスの姿を見て「なんかやりにくそう」と思った記憶がありました。

通常、ハードウェアキーボードを使ってわれわれがタイピングするときって、やはりキーを叩いて底で止まるという運動感覚があるから長くタイプできるのではないか、と思うわけです。もちろんセンサグローブが動きを底で止めてくれるような感覚を提供してくれれば話は別なのでしょうけど、打鍵しても底で止まらない動作を長く続けるのは厳しいんじゃないかな、と、この映画を見たときに考えたのを思い出しました。ただ、こういうエア・タイピングのイメージって他にもあるとは思うんですが、この場面の描写自体は結構リアリティを感じたことも事実です。しかしこれがもう15年も前の映画っていうのには隔世の感を禁じ得ません。そういえばたけしが出演(ビートたけし名義)したことでも話題になりましたね。

iPhoneのソフトウェアキーボードが登場したとき、例えば、物理的キーが無い平坦な大きめのディスプレイの上に、フルサイズキーボードと同じサイズのキーボードが現れてタイピングすることの可能性を想像した方は多いと思います。しかしながら、もちろん空気中でタイピングするというところまでは行きませんが、物理的なキーボードがなく、画面の上に現れた映像上のキーボードをタイプすることが果たして快適なのかどうか、ということに疑問を持った方は多いと思うし、私は少なくとも、これはやっぱりないんじゃないか、と思いました。

でも考えてみれば、大昔はタイプライターといえばキーボードの階段状の傾斜は強く、ストロークも今のキーボードとは比べ物にならないほど深く、多くの人は2本指でタイプしていました。現在のキーボードとは似て非なるものです。今私は、MacBook Airのようなストロークも浅く柔らかめのタッチでも、全く問題なく入力ができています。好みはあるでしょうけれど、私的にはデスクトップ用の深めのキーボードよりはこちらのほうが打ちやすいほどになっています。

考えてみれば人間って、ハードウェアの仕様に身体(能力)を合わせてきた、という考え方もできます。もちろん人間工学の観点からすれば、体が求めるインターフェースを作るというのが理想ではあると思いますが、そればっかりではない。

ひょっとすると、これからディスプレイ上のソフトウェアキーボードをスタスタと打つことが主流になるような時代もくるのかな、そしていずれは、J.M.でジョニー(=キアヌー)が装着していたような無骨な装置ではなく、もっとアフォーダブルなオサレな装置でもってエアタイピングなんかも自然にできるような機構が出てくるのかも、と思ったりもしました。

今回アップルからタブレットが出てくるなら、これくらいの未来的なアプローチを提案してくれたら、私的にはすごく面白いのに、なんて思ったりしています。

(タイトル改めました)

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