Magic TrackPadから見えてくるアップルのiOS戦略

新しいMacBook Airのうわさが結構まことしやかにささやかれはじめてから(相変わらず文系脳の推測ですが)、OSに関する戦略についてアップルは、すでに決定的に動き出しているのでは、と考えるようになっていたzackyです。

TeckRadar が “Apple’s Secret iOS Strategy” という記事で、Magic TrackPad の発売は、やはりこのOSの戦略に大きなヒントを与えるものだ、という指摘を行っています。なぜ Magic TrackPad が、ということが記事ではなんだかわかりにくい感じがするのですが、要はアップルはマウスをお払い箱にし、「タッチ」でもって、同一のインターフェース上におけるすべての作業を行えるようにした、ということが記事の主旨だと思われます。

記事は Magic TrackPad が私たちに確信させたのは “iOS, or something very like it, is coming to the Mac”(iOS、あるいはそれに似た何かが、Macにやってくる)ということだ、という一文から始まります。Macだけではなく、おそらく Apple TV にもだ、と。

iOS 上で “App” を動かすというスティーブ・ジョブズの提案は非常に魅力的なものであることが今やわかったわけですが、現在iOSが乗らないアップル製品でiOSが使われてはならないという理由は、確かに全くありません。むしろ、iPhoneやiPadで普段使っているアプリをMacなどでも使える方が、ひょっとしたらメリットがあるかもしれない。そこで記事ではこんなことも言ってます。

That data will be stored centrally, either via the cloud or on a shared network storage device such as a Time Capsule. Remember Apple’s enormous, billion-dollar data centre? That’s for the cloud bit.(データはクラウドやTime Capsuleのようなネットワーク上のストレージで保存できる。クラウドについては、10億ドル規模のデータセンターのことを考えてみればわかるでしょ?)

そうです。すべての動きには意味がある。

記事では、iOSとOS Xの統合へのデベロパーの期待を示したArs Technicaの記事に言及し、OS X「が」iOS「に」統合される、と予測しています。

PanicのCabel Sasserはこの予測が正しい、としているとのこと。”I could see a gradual, slow merger between iOS and Mac OS X styles and approaches. . . .  It doesn’t make sense for them to be developing two of everything, one good, one not as good – two calendars, two address books. It’s got to merge somehow.”(私にはゆっくりと着実にiOSとOS Xのスタイルとアプローチが統合されていっているように見える。二つのカレンダー、二つのアドレスブック、など、二つのものを別々に開発するのは理にかなっていない。統合されてもいいはずだ)

なぜそうなるのか。答えはシンプル。’”The reason it’s going to happen is that for very many things, iOS is better than OS X, let alone Windows or desktop Linux”(理由は、iOSは、WindowsやデスクトップのLinuxは言うに及ばず、OS Xよりいいから)だ、ということ。大人が反応する以上の速さで子供が iPad や iPhone を使いこなしているのを見れば、明らかだろう、と。

つまりiOSこそが “computing for the rest of us”である、と記事は言います。iPod、iPhone、iPad、そしてApple TVは、みんなのもの。iMacは編集やその他のパワーのいる作業、Mac Pro はコンテンツの創造。ジョブズは最近、自動車とトラックのことについて話した。iのつくデバイスとApple TVは車でMac Proはトラックだ。Magic TrackPadを発売したことでアップルはマウスに解雇通告を出した。ペン入力も可能にする、精度の高いMagic TrackPad Proが出てきても何も不思議ではない。などなど、と展開していきます。

記事はここまでです。

この記事では MacBook については言及されていないので残念なのですが、ここから私なりに発展させてみますと、本ブログでもMacBook Airに関する予測についての記事は紹介しておりましたが、MacBook Air が「より薄く軽く」なるのであれば、現在の仕様をいじるぐらいでは到底魅力的な製品はできない。ならばどうするか。iPad で成功している部分をAirでも活用する。それはつまりA4とiOSの組み合わせ。もしくはOS Xを何らかの形でiOSと統合させる。

つまりは MacBook Pro と、かつての(と言ってしまいますが)MacBook Air の間には確実な線引きがされる、という予感がますます強くなってきました。いくらiPadが成功しているからと言って、ハードウェアキーボードを伴なうデバイスの需要は絶対なくならない、と私は思います。iPadに外付けキーボードを付けて、という間に合わせのものではなく、きちんと一体化されたパッケージングのものは絶対に必要。

iPadの成功で、長時間駆動可能で、持ち運びにも便利な、MacBook Airに「代わる」ラインアップの創出は、十分に可能になったわけです。あとは、以前にも述べましたが、既存のユーテリティ環境を、アプリでいかに使えるか、という一点に尽きます。

こうなるとですね、欲が出てきます。

MacBook Pro の17インチを購入してから、「持ち運べる大画面」マシンの魅力を満喫している私としては、軽量の持ち運べる大画面ノートの出現を将来的には待ちたい気がしてきました。17インチで2キロ以下(笑)とか。

でも、こういうデバイスの登場、待たれている方、多いんじゃないかな?(多くないですかね笑)そういえば17インチのMacBook Airのうわさも以前ありましたよね。

いやあ、最後のは蛇足ですが(もちろん激しく望んでいますけど)ジョブズの暗示する「驚くべき新製品」って、単体じゃないんじゃないでしょうか。こう考えると。

ますます楽しみです。

4 Responses to Magic TrackPadから見えてくるアップルのiOS戦略

  1. 通行人 より:

    iosはもともとOSXをモバイル版として派生させたOSであるので、OSXがiosに統合されるというのは理解できないところです。名称の統一はあるかもしれませんが。

    また、iOSは独立型のデバイスではないので、iosをMacBookやiMac等に搭載させるのであれば、結局はOSXになってしまうのでは?モバイルとは用途が違うので。

    • zacky1016 より:

      コメントありがとうございます。
      そうですよね。私も理解出来ないので、”OS X「が」iOS「に」統合される”なんていう表現をしているのですが、このあたりに「驚くべき新製品」のポイントがあったりするのかも、と、相変わらずの文系脳で申し訳ないのですが、想像したりしています。今後ともいろいろとご指摘いただければありがたいです。よろしくお願いいたします。

  2. maya より:

    私も記憶が定かでないのですが、iPhoneが出たときMac OSが元になっていて派生させたものであると発表されていたような。最近は誰も取り上げないけどInkwellという機能も付いててタブレット使った時に使えていましたよね。
    やはり誰も言わないけど今回のパッドつないだ時ってこの機能は使えるのだろうか?
    MacやPCでは入力機器はワイヤレスやUSBで自由に選択、併用できるのになぜ一つに限定するような記事が必ず出てくるのか不思議。画面タッチでなく今回のような製品である点に注目すると面白いかもしれませんね。

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