「Apple vs. Google」の次なる主戦場はロケーション

自習モードです(と断らなくても常に自習モードなんですが)。

いやはや、お互いステイクホルダーであることは間違いないとは思うのですが、やはり日に日に対決姿勢は鮮明になっている気が。

TechCrunchのMG Sieglerが In April, Apple Ditched Google And Skyhook In Favor Of Its Own Location Databases という記事で、アップルがすでに4月にはロケーションサービスのデータベースをグーグルのそれから独自のそれへと切り替えていたことを示唆する文書を示しています。

ロケーションデータは新規、サービス、広告などのいずれの事業においても現在最も重要なものであることははっきりしていて、アップルとて例外ではなく、独自のデータベースに基づいてこれを完全にコントロールする動きがあってもおかしくありません。アップルは6月、ロケーションに関して行っていた新規事業に鑑み、個人情報保護についてのポリシーに変更を加えました。これについて米国議会がアップルに質問状を送っていましたが、数週間前にアップルは弁護士のBruce Sewellを通じて回答し、集めた情報を意図された目的以外には使用しないということを総じて説明するものだった、ということなのですが、13ページにわたる文書の5ページ目に興味深いことが書かれていた、ということでその引用を示しています。(太字はシーグラー)

To provide the high quality products and services that its customers demand, Apple must have access to comprehensive location-based information. For devices running iPhone OS versions 1.1.3 to 3.1, Apple relied on (and still relies on) databases maintained by Google and Skyhook Wireless (“Skyhook”) to provide location-based services. Beginning with the iPhone OS version 3.2 released in April 2010, Apple relies on its own databases to provide location-based services and for diagnostic purposes. These databases must be updated continuously to account for, among other things, the ever-changing physical landscape, more innovative uses of mobile technology, and the increasing number of Apple’s customers. Apple has always taken great care to protect the privacy of its customers.(ユーザーの要求に応えて質の高い製品とサービスを提供するため、アップルはロケーションに基づく包括的な情報にアクセスしなければならない。iPhone OS 1.1.3から3.1で動くデバイスはグーグルとSkyhook Wirelessが提供するロケーションサービスを利用しているが、OS 3.2以降は試験目的ではあるがアップル独自のロケーションサービスに依存している。常に変化する地勢を反映させるためにこのデータベースは継続的に更新されねばならず、これによりモバイルテクノロジーの革新的利用が行われ、増加しているアップルのユーザーに資することになる。アップルは常にユーザーのプライバシー保護を重要課題としてきた)

iOS 3.2以降(つまりiPad以降)、アップルはロケーションサービスに関する情報を完全にコントロールするに至った、ということになります。シーグラーによれば、アップルは製品に関するもの全てを独自に開発し、製品をコントロールしたがる伝統がある、iPhone発売当初はロケーションサービスについてこれができなかったが、今はそれを推し進められる状況ができた、ということです。このことに関してコメントを求められたSkyhookの回答がまた面白い。アップルとの関係について明言は避けつつ次のようにコメントしたそうです。

[E]veryone who has a platform wants to own as much of the location stack as possible. Location data is going the be huge and owning it is going to be the next big war in mobile.(プラットフォームを持つ会社ならできるだけたくさんのロケーション情報を蓄積したいはずだ。ロケーションデータは膨大で、それを所有することが次なるモバイル戦争の大きなテーマだ)

シーグラーは言います。アップルにとってグーグルをお払い箱にできたのはいいことだ、と。グーグルはiPhoneの地図アプリを手伝ったが、ここ数年で2社の関係は明らかに変化し、アップルは情報をグーグルに提供したくはないはずである。今や最大のライバルとなったグーグルもロケーションに基づくモバイル広告を強化している。実際アップルは7月はじめに3D地図ソフトのPoly9を、昨年はPlacebaseを買収していて、これらの買収自体は製品よりも人材を買った意味合いが強いものだが、iPhoneの地図アプリがどうなるかが非常に興味深いところである。Find My iPhoneアプリ(つまりMobileMe)もさばきたいところだし・・・

というのが記事の大方の内容です。

Geek.comがApple’s own location database went live in April、TelegraphがApple and Google have different but logical location strategies、Wall Street JournalのDigit blogがSkyhook Loses A Big Fish — Appleなどなど、このTechCrunchの記事を承けて各所で反応が見られます。そういえば、旅行・ホテル・お買い物に関するアプリの特許申請をしていた件についての記事が上がっていましたが、これは間違いなくロケーションとリンクした動きとして見て間違いないでしょう。

私自身はこの記事を読んで、レストランに関するロケーションサービスを提供するYelpの買収をGoogleがかつて試みていた件を思い出しました。この手のサービスは私もよく利用しますが、最近思うのが、記者による記事やオーソリティによる意見ももちろん参考になるのですが、ユーザーからの生の声をいかに豊富に入手しているかどうかでこういったレストラン情報サービスなんかは充実度が全然違う、ということです。都市部か地方かというところでも違っていたりしますし。まあ、iPhoneの地図アプリがあれば大抵問題ないですし、他のアプリも合わせればいろいろと有益な情報は手に入りますけど、レストラン情報なら都市部にいても地方にいてもこれがあればOK、みたいな決定版アプリを作ったら売れるんだろうな、ということはチラッと思ったりします。

レストランひとつとってみるだけで私のような素人でもいろいろと思いが巡るのですから、モバイルにおけるロケーションサービス全体の可能性を考えると、地図は常に変化しますし、無限のポテンシャルを秘めていると言っても過言ではないような気もしてきます。いや深い。

2 Responses to 「Apple vs. Google」の次なる主戦場はロケーション

  1. ピンバック: Tweets that mention 「Apple対Google」の次なる主戦場はロケーション « 田園 Mac 〜Mac Pastorale〜 -- Topsy.com

  2. ピンバック: Tweets that mention 「Apple vs. Google」の次なる主戦場はロケーション « 田園 Mac 〜Mac Pastorale〜 -- Topsy.com

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