iPadがモバイル分野の勢力図を塗り替える

ポータブルコンピュータの世界シェアに関する IDC の調査を All Things Digital が紹介しています。

この記事では iPad を勘定に入れるか入れないかによって大きな違いが出ることが指摘されています。iPad を含めない場合、アップルは調査対象となっている7社中7位なんですが、ドイツ銀行の分析によると先日発表された6月までの四半期中の MacBook Pro の販売台数(247万台)に iPad の販売台数(327万台)を含めると、一気に3位に躍り出る、ということです。グラフにするとこう。

明らかなのは、アップル以外は軒並み下げていることです。iPadを「ポータブルコンピュータ」のカテゴリに含めるか含めないか、ということが必ず議論になりそうなのですが、このグラフを見る限り、前四半期においてiPadが「ポータブルコンピュータ」の分野に多大なインパクトを与えたことが間違いなく見て取れます。ドイツ銀行のChris Whitmore は次のように分析しています。

Our retail checks suggest this share shift continues in July, where the iPad is directly cannibalizing demand for other vendors’ notebook products. . . . Remarkably, Apple’s traditional MacBook business posted accelerated unit growth on a Y/Y basis in 2Q despite the launch of the iPad while every other Top 5 vendor slowed. Apple’s iPad ramped to an $8B+ annual revenue run rate in just 1 quarter. While we wait for competitive responses to the iPad (from HP, Asus, Acer, etc), we expect strong iPad uptake to extend globally as it is launched in additional countries / channels, supporting further share gains for Apple in the broader ‘converged mobility’ market.(われわれの小売に関する調査では、この傾向は7月も継続しており、iPadが他メーカーのノートPCのシェアを直接的に奪っている。特筆すべきは、トップ5のメーカーが台数を減らしているのに対し、アップルはMacBook についても前年度の同四半期比で台数を伸ばしていることだ。アップルはたった1四半期間に iPad によって80億ドルを売り上げた。HP、ASUS、Acer などから iPad の対抗機を待つことになるが、この iPad の好調は続くと予想され、「融合的モバイル」市場でのアップルのさらなるシェア増大に貢献するだろう)

記事では前年度同四半期比のグラフも示されています。

これも iPad を含めるか含めないかで大きな違いが出てきますが、先のグラフも含めて考えるとそもそも iPad の影響を無視してこの分野について分析を加えることはもはやできない状況に至っていることが示唆されているようにも見えます。ラップトップコンピュータの衰退の始まりをも示唆している、と言うと言い過ぎでしょうけど、変化の予感が伺える結果です。またこだわって(笑)しまいますが、このあたりの情勢を勘案せずにアップルが新しい MacBook Air を出してくるとは考えにくいのですが、いかがでしょうか。

3 Responses to iPadがモバイル分野の勢力図を塗り替える

  1. Bow より:

    こんばんは。
    昨夜にひきつずきm(__)m

    iPadは、まだ購入していません。
    お店でiPadを触ると、ついついほしくなる衝動を抑えています。

    購入に思いとどまっている理由は。
    たぶん、購入しても使う用途は、自宅で
    Safariを使っていろんなサイトを見たり
    メールを見たり、ゲームをしたりとかになるから。
    これだけでは、iPhone4で十分です。

    僕はお店のデザインをしていますので
    Vector Works,Cinema 4D といったCADや
    3次元のソフトを使います。
    もちろんAdobeの一連のソフトも。
    これでわかるように、仕事でiPadは使えないのですよ。

    だから、Mac OSX が入った、薄くて軽いノートパソコンが
    ほしいのです。

    希望は、Mac Book Airがもっと薄くて軽くなること。
    出来れば、Sony Vaio L よりも薄く。
    キーボードをマルチタッチにして、
    削りだしのボディーにすれば、可能だと思うのですが。
    発売されたら、すぐに買います。(笑)

    • zacky1016 より:

      Bowさん、コメントありがとうございます。
      これから予想されるのは、アップルに限らずiPadライクなデバイスがどんどん出てくることですが、自分のスタイルに合うデバイスを手に入れるのが一番いいのではないかと思います。iPadは合わないという意見はむしろ自然で、私はモバイルバカですのでとにかく手に入れました(笑)。私が使う用途は現在極めて限定されていますが子供を含めて家族が使う道具として重宝しています。
      その意味では私も軽量フルスペックMacノートの更新は心待ちにしています。

  2. ピンバック: Top Posts — WordPress.com

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