アップルの人事が示唆していたこと

先日、アップルが次世代の Mac OS 開発の指揮をとれる人材を募集している件についてお伝えしていましたが、昨日明らかになったアップルの人事と、この人材募集とは無関係ではなかったかもしれません。

Mark Papermaster がアップルを辞めた件について昨日 New York Times が伝えました。ペイパーマスターと言えばIBMのブレードサーバー部門の副社長の座を後にしてアップルのハードウェアエンジニアリング部門の上級副社長に2008年の終わりに就任するも、IBM とかわしていた競合禁止の契約故に移籍後も長く実質的な仕事ができないというすったもんだの経緯が記憶に新しいところです。maclalalaさんの過去記事を参照させていただきますとペイパーマスターが仕事をようやく始めたのが昨年の4月から、ということですから、アップルで仕事をしたのは結局1年とちょっと、ということになるのでしょうか。アンテナ問題と密接に関わる部門の統括者でもありますし、問題の直後ということもあり、ペイパーマスターが自ら辞めたのか辞めさせられたのかがわからない限り、何らかの責任を負う形になっているのかもしれないという憶測を呼んでも仕方の無いところです。

2008年にアップルがペイパーマスターを引き抜いた動きは、同年4月にアップルが PA Semi を買収していた動きと連動し、アップルによる独自のチップ開発を確信させるものになりました。そして現在、これからのアップルの行く末を大きく左右するであろう、アップルのモバイルデバイスには欠かせない A4 チップの登場にペイパーマスターの仕事は貢献した・・・のか、どうだったのか。

就任当時からボブ・マンスフィールドとペイパーマスターとの確執はうわさされていて、先日の iPhone 4 のアンテナ問題に関する緊急会見で、ペイパーマスターではなくマンスフィールドがジョブズ、クックと共に登壇したことを驚きだ、とする事情通の意見も New York Times の記事では伝えられています。ペイパーマスターの後任としてはハードウェア部門のVPボブ・マンスフィールドが兼務する、とされています。マンスフィールドはペイパーマスターについて”immensely smart about microprocessor design, largesystems,and semiconductors”(マイクロプロセッサデザイン、ラージシステム、セミコンダクターについて極めて有能)という評価をしていたものの、アップルのポストに適任かどうかについては疑問符をつけていたようです。

マンスフィールドがハードウェアエンジニアリング部門の役職を吸収する形で兼務した、といことは、先日のアップルの人材募集は、アップルに新しい役職がつくられる動きにつながるものなのかもという推測が成り立ちます。また、ペイパーマスターの責任論云々という件についても、以上の経緯を考えると必ずしもアンテナ問題だけが理由ではないようにも思われますが、いかがでしょうか。

Engadgetの過去記事の写真です。チェックマークがバツ印になってしまいました。

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