アップルのマインドシェアは高いのです

“What kind of computer does Jimmy Fallon have sitting on his Late Night desk? A MacBook Pro. On and off 24, Keifer Sutherland uses Macs.”(ジミー・ファロンがレイトナイト・ショーで使っているのは? MacBook Proだ。『24』のキーファー・サザーランドが使っているのも Mac だ。)という書き出しで、ZDNet が “What’s with all these Macs on Campus?” という記事を書いています。

この記事、先頃発表された大学における(ノート)パソコンのシェアに関する Fortune 誌の統計と、映画とブランドイメージの関係に関する brandchannel による興味深いデータとを取り上げているのですが、教育市場におけるアップル製品の(マインド)シェアの関係について示唆的なものとなっていて面白いです。

マインドシェア、というのはマーケティングや広告の分野で使われる用語なんですね。消費者が想起したとき上位に出てくるブランドは近い将来の購入率が高い、というものです。市場シェアは過去から現在の実績を示すもの、一方マインドシェアは近い将来の飛躍につながる指標、とされています。

教育市場におけるアップルのシェアに関する Fortune 誌の統計のなかのこの棒グラフは先日 Macin’ Blog さんも紹介していらっしゃいましたが、こんな感じです。

いやまあアップルの伸びはすごいんですが、このグラフのポイントはやはり大学生が何を買うことを「意図しているか」ということかと思われます。つまりこのグラフは、まだ現在のシェアを反映したものですらない。そうではなく、近い将来のさらなる「飛躍」を示すものになる可能性がある。まだまだアップルの展開はここから、ということを十分予想させるデータになっているわけです。何せ約半数の学生がマックノートを「買う予定である」「買うことを意図している」としているわけですから。これはすごい。

こういうマインドシェア獲得のために Macin’ Blog さんでも紹介されていたiOSデバイスのハロー効果やインプリンティング効果は大切です。特にインプリンティングに関しては、やはり良いイメージ(もちろん実質を伴うことは大事ですが)をいかに植え付けるかということが重要になってくるわけです。

企業のブランディングに関する調査をしている brandchannel による、映画とブランドイメージの関係に関する興味深いデータを見てみますと、2001年以降制作された映画にどの企業の製品が登場するかを調べ、その企業の製品が登場した映画の数を年ごとと、2001年からのトータルで示しています。トータルではアップルはフォードについで2位、また年次で見ても、2001年の調査開始の頃からも上位にはつけていましたが、2005年頃からは安定的にベスト3内、そしてこのところのアップルの好調ぶりを反映して(というかむしろ相互作用があるのでしょうが)2009年と2010年の現時点まででは1位となっています。このデータによれば 2001 年から107 の映画にアップル製品が登場しているとこのことですから、何か映画を見たいなーとお考えの方は、このなかにまだ見ていない映画があれば要チェックですね。これらのリストに含まれていないけど、アップル製品が登場している映画を知っているという方は、情報を募集しているようですのでぜひ brandchannel にご一報を。

7 Responses to アップルのマインドシェアは高いのです

  1. ピンバック: Tweets that mention アップルのマインドシェアは高いのです « 田園 Mac 〜Mac Pastorale〜 -- Topsy.com

  2. isaac より:

    サンプル数はずっと少ないですが、新入生が「どのコンピュータを買ったか」を定点観測しているのがU of Virginiaです。

    http://itc.virginia.edu/students/inventory/compare/

    ここから読み取れるのは、
    – 2004年からMacのシェアが上がり始める(iPodが累計100万台を超えたのが2003年末)
    – 2006年からiPodの統計が出てますが、すでに65%弱
    – 2007年にはiPodが75%に、iPhoneは2%
    – 2008年にはiOSが82%に

    2009年にはWinと逆転するかと思ったのですが、ちと足りませんでした。 2010年(2011年5月頃出てくると思います)での逆転は間違いないですね。 その時はiPadも統計に入れてくると思います。

    • zacky1016 より:

      isaacさん、興味深い情報を下さりありがとうございます。やはりアメリカはユーザーの比率が高いですね。特に大学。それにしても、先日のiPadの調査にも名を連ねてましたし、UVは東にありながらアップルの導入になんだか非常に積極的な大学に見えますね。

      • isaac より:

        そうですね、UVaはちょっと特別な感じです。 このサイトを見つけた2009年5月に他の大学も調べてみたのですが、ここまではっきりとした統計をだしているところはありませんでした。
        U of Arizonaは昨年の新入生(の内600人だったかな?)にMacBookを無償で配ってましたね。 Apple LogoにUAのちゃちなシール貼ってあって笑いました。
        そういえば、娘がMIの高校に入った1999年にPBG3を持たせたのですが、その時はMac比率はほぼゼロ(娘と先生が一人だけ)だったそうですから、時代は変わるものですね。 個人的にはあんまり増えて欲しくないのですが(笑

      • zacky1016 より:

        「個人的にはあまり増えてほしくない」とおっしゃる気持ちはすごくよくわかる気がします(笑)。痛し痒しですね。
        それにしても、いろいろとご存知で、私としてはよき先輩を得た気がしております(笑)。またいろいろとご教示ください。

  3. Double KO より:

    zacky1016さん,はじめまして.

    記事をご紹介くださってありがとうございます.ZDNetの記事も興味深く読ませていただきました.
    潜在的な購入層を考える上でマインドシェアは非常に重要ですね.記事に出てくるbrand cacheっていう表現もなるほどなぁと思いました.

    zacky1016も書いておられるように良いイメージが蓄積されていくと更なる飛躍に繋がりそうで,これからのAppleに期待が持てますね.ご指摘の通りポジティブフィードバックもかかると思います.
    それにしてもFordが1位とは少し意外でした.

    • zacky1016 より:

      Double KOさん、コメントありがとうございます。
      私自身アップルのことを中心にいろんな分野のことが勉強できて、うれしく思っています。
      brandchannelの調査はよく見るとSONYが健闘ぶりを示していたりしていて興味深いですね。日本でも「ブランディング」という用語が一般化してきていますし、この手の調査の価値はより高くなっていくでしょうね。
      Fordが1位というのは、映画で自動車が出てくるシーンが多いというのも理由のひとつかも(笑)。上位20番までの間に自動車メーカーが9社入っています。それにタクシーといえばFordみたいなときもありましたからね。
      そう思うと、そのなかで2位というのは、アップルのブランド力が示されている気がしますね。

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