公称値より持つMacBook Airのバッテリーって一体・・・

JEITA測定法によるモバイル機のバッテリー駆動時間にしろ、10.15モード燃費測定法にしろ「7割が目安」と自分に言い聞かせ、これまで生きてきました。

なのに。公称値より長く使えるなんて。

こんなのは初めてです。先日も新しいMacBook Airのバッテリーの持ちについて、公称値の7時間(13.3インチです)より長く使える気がする、と書いたのですが、やはりちらほらと同様の意見が見られるようになりました。

本ブログによくコメントを下さる香港在住のisaacさんも、発売と同時に、私と全く同じモデル(13.3インチ、128G、2Gメモリ)をご購入になり、やはり私と同じくバッテリーが1時間で10%程度しか消費しない、という報告を頂いています。そういえば私は最近あまり読んでいませんでしたが、John Gruberが彼のブログDaring Fireballで、公称値はFlashをインストールしてのものであるとアップル関係者から聞いた(“Apple told me that their “wireless productivity” battery life test was performed with Flash Player installed on the new MacBook Air models.”)と述べていた、ということもisaacさんから教えていただきました。

で、新MacBook Air発表時のジョブズによるキーノートを見なおしてみると、始まって1時間17分あたりからバッテリーの説明に入るのですが、実際のバッテリ駆動時間を反映させるために “more stringent test”(より厳しいテスト)を課したとジョブズは言っています。今回はスクリーン上の “7時間” という表示の左の “wireless web” という説明にさらに “Better battery test” と注をつける念の入れようで、いま見てみるとかなりバッテリーの機能強化について強調していたことがわかります。

初代MacBook Airの発表時のプレゼンですでに、MacBook Airはワイヤレスマシンだ、だからワイヤレス環境下での実際の駆動時間を反映させている、とジョブズは言っていました。公称5時間に対し、軽度の作業ならほぼカタログ値、悪くても4時間以上は持っていたので、他のモバイル機よりも正直な数値を出しているなという印象は強かったですが、今回は、公称値よりも長く使えるという、驚くべき事態が起こっています。

実は、新しいMacBook Airが出る前の本ブログでの記事で「4〜5時間の持ちしか保証できないデバイスが新製品として登場しても、インパクトははっきり言ってありません」などとぬかしていたんですが、この7時間という数字をみたときに、じゃあ実質6時間程度か、うわ微妙、などと考えていたわけです。だから、権利問題の関係ですでに発売が中止となってしまったHyperMacを買うほどのバッテリーフェチの私としては、そもそも今回は買わない、と固く(笑)心に誓っていたので、その誓いを守るには、まあある程度の材料にはなるかな、とも思ったわけです。

ところがそんな無理矢理なマイナス思考は、アップルならやってくれるに違いない、という期待感にすぐに豹変し、固い誓いは2日後(実質的には翌日)には脆くも破られてしまったわけですが、うれしいことに、覚悟していた時間の2倍近く使えることがわかったということになるわけです。

いい意味で期待が裏切られるわけですから、うれしくないわけがない。ただ、当然、これは売る側に誠実さがなければ、できないことではないか、と思うわけです。

こういうところにも企業の姿勢というものは表れてくるものなのだろうな、などと思っていると、自分は自分を正直に表せているだろうか、などと、少し反省したい気分になってきました。

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7 Responses to 公称値より持つMacBook Airのバッテリーって一体・・・

  1. isaac says:

    名前を晒していただき、ありがとうございます(笑

    香港で働いていると、「正直者が最後は勝つ!」が身に染みます。(一般的な常識とは正反対でしょうが。) ということで、「正直」という単語に反応してコメントします。

    本来、「公称」というのは、「自称」「通称」等の対義語だと思っていましたが、改めて辞書をひくと、「表向きの = nominal」という意味もあり、これはすでにかなり怪しい雰囲気になりますね。

    今までのメーカー(Appleも含めて)表示の数字が、あまりにもいい加減だったと思います。 実際には2時間しかもたない物を、3.5時間(条件付と極小の字で但書)とか表示していたわけですね。 これって、2時間と正直に書いたら、誰も買わないと言う恐怖心からと思いますが、3.5時間を信じて買った客は、バッテリーのもたなさに幻滅して、メーカーに対して不満を募らせる事になります。 「仕様です。 お客様の使い方によって実際の時間は異なります。」という決まり文句があるでしょうが、客が納得するとは到底思えません。

    今回のMBAの実働時間の事は、あまり米国のメディアでは話題になっていないようです。(Flash使わないと2時間延びるという程度。) ここで勝手読みをしてみました。

    1) 従来の「公称」基準であれば、MBA13インチは10時間と言ってもおかしくなかった。 ただし、「Flash Player等、お客様の使用条件によって短くなる場合があります。」と、注意書きが必要だった。 Appleはこれを根本的に改めたいと思った。

    2) iPad, MBP 13インチ等、10時間もちますという機器はすでに市場に出ている。従って、MBAでも「このサイズで10時間」と謳っても、大きなインパクトにはならない。 敢えて、きついストレステストの結果で7時間という形でだしたのではないか。これでも競合他社と比べても(敢えて「公称」と比べたとしても)十分にインパクトある。

    3) iPad, MBPでFlash Playerを外してみたら、予想外にバッテリーが持つことが分かった。 これを効果的にアピールするために、MBAという、従来バッテリーの持ちの悪さに不満があったものを、逆にアピールポイントにした。

    4) さらに、Flash Player非搭載でバッテリーが「公称」よりももつ事を客に気づかせて、Flashにトドメを刺したかった。(自分でFlashなしなら2時間延びると言うのは、ちと下品か。)

    これまでメディアのreviewでは、「公称x時間だけど、私の使い方だとy時間でした。 まあまあかな?」という書き方でしたが、今後は変わってくるでしょうね。 やっぱり「正直者が勝つ!」で行きたいですね。

    • zacky1016 says:

      すんません。つい(笑)。
      ご指摘の4項目、確かにそうですよね。特に2は納得です。ストレートに10時間と言ったりしたらかえってインパクトが薄れる。日常的な環境での正しい数字を出す。考えて見れば当たり前のことですよね。でもどこもできていなかった。
      私も昔カナダにいたときに香港出身の人たちとかなり密な付き合いをしましたが、ある意味見習うべきところがたくさんある、と、「強烈に」思わされました。生きるために(笑)。いや本当に。香港は旅行でしか行ったことがありませんが、生活されていると、なおさらなのでしょうね。
      できることをできると言う。できないことはできると言えない。だからできる事の底上げをしないと、人より抜きん出ることができない。私がそういう自覚を持ったきっかけの一片が香港の友人にあるので、よくわかります。

      • isaac says:

        長文のコメントで申し訳ありませんでした。反省してます。

        今OS 10.6.5をMBAにダウンロードしていますが、サイズが866.6MBと結構大きいですね。 これまでなら、「アダプターにつないでください」と警告が出ていたと思います。 半分弱をダウンロードした段階で、バッテリーはまだ83%。 余裕ですね。

      • zacky1016 says:

        返信遅くなりました。
        いえいえ、長文すごくうれしいです。いつでもお待ちしています。
        それにしても、MBP13の出番が全くなくなってしまいました。完全にとってしまった感じです。エンコーディングなどの作業がなければ、むしろ快適なぐらいです。
        しかし本当に、このバッテリー性能は驚異ですね。

  2. おっさん says:

    最近のAppleは特に「触ってみればわかる」的なものが多いと実感してはいましたが、新Airなんてその最たるものですね。

    特にこの2〜3年は、なにかものすごい大変化が起こっている感じです。

    • zacky1016 says:

      おっさん さん、コメントありがとうございます。
      私は2008年に本格的にApple帰りを果たしたので、その大変化の最中に首を突っ込んでしまったことになりますね(笑)。
      そうですね。最近のApple製品って、これまでの常識で考えているとわからないし、仰る通り「触ってみればわかる」のに触らないから、結局「損をしてしまっている」ような人もたくさんいる、ということになってしまっている気がします。

  3. ピンバック: 1Password for MacがGoogle Chromeに正式対応! @ttachi’s Clip 2010年11月10日版 [Links and News] | No Second Life

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