Apple TV、クラウド。そして未来のために必要なこと。

いやー、話題騒然ですねー。アップルのサイトのトップページにティザーが出ています。もう見飽きたとおっしゃるかもしれませんが、ここはひとつ記念として本ブログでもスクリーンショットを。

フィーチャーされるのがiTunesのクラウドサービスであることはほぼ確実視されています。(追記:完全なクラウドサービスというよりは、ストリーミングサービスから始めるといったところが妥当な線だろう、というのがApple Insiderの記事の主旨です。勇み足な感じになってしまいすみません。もちろん完全クラウドなら御の字なのですが・・・)

クラウドの利点のひとつは、データを持ち歩くことなくデータを参照することができることです。そのデータは自分のものであったり、共有されたものであったり、一定の料金を払って得られるものであったり、タダで使えるものであったり、といろいろなわけです。世の有象無象もその中には入っています。

iTunesで利用できるサービスは映画、Podcast、YouTube、ネットラジオ、そしてもちろん音楽など、様々にあります。日本でもAppleTVが発売され、私も先週心斎橋のストアで購入いたしました。映画はもちろん、PodcastやYouTubeなどがAppleTVというデバイスを通じて直接「テレビ」の大画面で観られるということのメリットをひしひしと感じておりました。クラウドサービスが来れば、モバイル環境でのコンテンツの利便性が飛躍的にアップすることになります。さらにはAppleTVでの利点もいろいろと見えてくるでしょう。

ただ、いろいろと考えさせられることがなかったわけではありません。

それはアップルの哲学に関することです。

ご存知の通りアップルは、自社が提供することになるサードパーティによるアプリケーションやコンテンツの審査を非常に厳しく行う、とされています。この「クローズド」なシステムが、開発者の仕事の自由さを奪う、という批判があります。「ネットの中立性」概念の提唱者とされているコロンビア大学の法学教授Tim Wu氏は、やはりスティーブ・ジョブズによる統制の強さを懸念している、との意見を、新著でも述べています。

もちろん、自由な開発環境が、開発する側の自由度を高めることは確かだと思いますし、そういう間口の広さをネット「そのもの」が維持し続けることで、素晴らしいものが作られるための環境が担保されることは必要だとは思います。

ただ、サービスを使う側の人間としてはどうか。

例えばAppleTVは、言わば、ネットとテレビの画面が直結するようなイメージで捉えても大げさではないようなネットを利用したサービスなわけです。

こうしたサービスが利用できるようになり、ユーザーとしては何をしたいか。

私なら、家族と一緒に、提供されるサービスを利用したい。

家族には子供もいます。

Podcastのコンテンツを見ようとすると、見たいと思ったセサミストリートと同じ画面に、過激ではありませんが、少々エロティックな絵も混在しているわけです。

ここなんですよね。

審査を通過したものばかりであるはずのコンテンツにでさえ、小さな子供たちと観るときには少々気をつかってしまうものが混在する。親としては、オープンな環境に子供を晒すことは断じてよしとはできません。親として、子供に与えるものの選別は必ずしたい。ただ、そこに映ってしまっているものを排除することはできないんです。万が一ここにポルノグラフィーが入ってくれば、このような観点からサービスを利用しようと考えるユーザーの選択肢からは、完全にそのサービスは排除されることになる。

ネットと日常が直接結ばれるようなイメージが当たり前のものものとなる時代、ネットと日常を介する「インターフェース」を選ぶ権利が、ユーザーにあってもいい。

AppleTVは、小さいデバイスながら、強力なインターフェースです。私のような、例えば子供と一緒にネット上のコンテンツを観たい、それも、安心して観たい、と思うようなユーザーにとって、今のところ利用しようと思える唯一のものがAppleTVになるのでは、と思います。

ネットの中立性とアップルの審査の厳しさは、もちろん関係性がある事象ではありますが、なぜ開発者をコントロールしたいのかについてのジョブズの根本的な意図(もちろんこれが究極の理由だと言うつもりはありませんが、少なくとも理由の一部ではあります)を斟酌せずに、アップルを批判するのは的はずれなのではないか、という気がしています。

親として、子供の未来を見据えるときに、これはとても重要な問題なんです。

5 Responses to Apple TV、クラウド。そして未来のために必要なこと。

  1. isaac より:

    香港のサイトにはありません。また仲間はずれです。 (ノ-“-)ノ~┻━┻

    • zacky1016 より:

      ちゃぶ台が・・・(笑)
      グローバル展開の難しさですね。でも、となると、なぜ香港がブロックされているのかが気になりますね。コンテンツの権利問題なのか、クラウドだからトラフィックの問題なのか。まあ、もうすぐわかるわけですが・・・

      • isaac より:

        香港、中国は違法コピー天国ですからね~~
        Mac OSのコピーは聞いたことないですが、Windows OSとソフトは無料の違法コピーが溢れています。 Adobe Creative Suiteでもタダみたいな値段で手に入るらしいです。 (私は必要ないので、コピーを入手した事ありませんが、仕事に使う人は抗い難いでしょうな。)

        ということで、香港、中国ではiTunes Music Storeすら永久にオープンしないんでしょうね。 HMVも閉店したりして、実は正規の音楽がとても買いづらいのが香港です。

  2. taowa より:

    オープンな世界が良いのか?私も同じことを思います。YouTubeのランキングを開くと、子供には見せたくない物が有りますよね。
    app storeもゼロではないですが、ポルノはない。これって小さい子供を持つ親としてはかなり重要だと思います。そんなAppleの方針をいちエンドユーザーとして気に入ってます。
    今回も勝手に共感させていただきました。

    • zacky1016 より:

      完全に子供向きとは言えませんが、せめてポルノグラフィーがない、というのが、親としてはまだ安心できますね。年齢ごとのフィルタリングとか、できればいいんでしょうけど、審査のスピードとの兼ね合いを考えると、まず無理でしょうね。

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