Kindleのサミアのシビラ

Kindleは電源をオフにして待ち受け状態にしてもずっと絵が表示されています。買ったばかりの頃は、常に画面に何かが表示されている、という状態が奇妙でもあり驚きでもあり、これが電子インクなのね、と新鮮な感覚を持っていました。

その絵ですが、作家の肖像には名前が添えられているのですが、数枚、何の絵なのかわからないものがありました。

なかでもこれ →

は、なんなのか全くわからなかったので調べました。(あ、右の絵はカラーですのでもちろんKindleに表示されるものではなく、オークションのChristieのウェブカタログにあったサムネイルです。最近取引されたんでしょうか)

どうも作者不詳のようで、17世紀のイタリア画家 Domenichino か Guercino の作風にならって誰かが書いた絵だとのこと。で、手の下にある書物に “Sybilla Samia”という文字がなんとか読める。そういえば、最近古楽にはまったときにまとめて買った曲の中にあったんじゃないかと思って調べたら、ありました。Hillard EnsembleによるLassusというアルバムにSybilla Persicaから始まってSybilla Agrippaまで “Sybilla” とついた曲が12曲。Lassusとはこれらの曲の作者の名前ですが、このなかにSybilla Samiaという曲もありました。「シビラ」は古代ギリシャでアポロンの神託を受ける女性の予言者のことで、特にサミアのシビラは、キリストが厩で生まれることを予言した、ということです。

ほほー。やっぱり Kindle に付与されようとしている意味は、かなり壮大なもののようですね。勉強になりました。

それにしても、自分が関心を持つもののなかに関連性があることを「偶然」見つけたときって、ちょっとぞくぞくしますね。こういうのもセレンディピティなんでしょうか。

<本日の一曲:Sybilla Samia/Hillard Ensemble> せっかくブログで取り上げましたので今日はこれで。この曲が収められている Prophetiae Sibyllarum という曲集は1560年代にラッススによって作曲されたもののようですが、近代の音楽の作法が確立される以前の曲。どことなく落ち着かないようでいて、でも新鮮な気持ちよさを感じるんですけど、皆様はいかがでしょう。私的には最近ヘビーローテーションです。

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クラシック好きです

わりと気が多いタチです。おわかりだと思いますが(笑)。

音楽もいろいろ聴きます。雑食です。クラシックも、まあまあ聴きます。

でも、もう何年もまともにクラシックの話題をフォローしていなかったので、ゲルギエフのシェヘラザードあたりで止まってます。ここ5年ほどCD形式でも電子形式でもほとんど買ってない。あ、古楽を今年まとめて何枚かiTunes ストアで買いましたが。

先日無性にバッハが聴きたくなって、イギリス組曲を聴きました。ポゴレリチです。聴いてるうちに、私の中でゲルギエフ以来のクラシックブームの到来を感じ、クラシック好きの友人に「最近なんかいいのない?」とかたずねたり、かなり聴く気満々のモードに入りかけてます。

そんなわけでダンボール何箱かに眠ってるCDを引っ張り出してきて、早速数十枚iTunesにインポートするところから始めました。しばらくはクラシック漬けで行きます。

ここ数年全く聴いていなかったので、おすすめの演奏家とか教えていただければうれしいでーす。

ちなみにその友人のおすすめは、私がバッハ好きなのを知ってか、シュタットフェルトでした。まともに聴いたことないので、早速今日にでもCD屋さんに行きます。

古楽

先日Ensemble Organumが気になる,と言いましたが,Wikipediaで少しだけ調べました。

マルセル・ペレスというフランスの音楽学者の方によって組織されたグループだそうです。ペレスさんはコンセルヴァトワールでオルガンと作曲を学ばれたあと,英国の王立教会音楽学校と英国教会で教会音楽を学び,その後カナダで仕事をされた後またフランスに戻って中世音楽などを学ばれ,1982年にEnsemble Organumを立ち上げています。このグループはグレゴリオ聖歌とそれ以前の音楽を専門にするそうで,私が買った”Notre-Dame School (Mass for the Nativity of the Virgin)”にも確かにグレゴリオ聖歌がいくつか入っています。それと,この時代のキリスト教教会音楽の発声法ってイスラム音楽の発声法なんかとかなり似ているのだな(近代以前の民族音楽の発声法って,世界のどの地域でもかなり共通しているのかな,というイメージがあるのですが,どうなんでしょう。詳しい方ご教示いただければ幸いです)と思わせる曲がいくつかあって,非常に興味深かったです。時間があったら音楽史とか勉強したいです。日本のアマゾンだと扱っている商品が限られているようですが,いくつか紹介しておきます。

Ecole Notre Dame / Mass for Christmas Day

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Missa Gotica: Avignon, Toulouse, Apt, Barcelona

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Ensemble Organum

先日,録画していた『爆笑問題のニッポンの教養』の坂本龍一氏出演分を見ました。

実はYMO時代からの教授ファンです。

歌詞が「音としてしかきこえてこない」という教授ですが,少しわかる気がします。私は今は言葉を職業とする身なのですが,若いときは音楽を志していたことがありました。「言葉なんて」っていう意識がどっかにあった気がします。太田光風に言えば,大人になりきれない赤ちゃんプレイ,だったのかもしれません。

ところで教授のMacBook (Pro?)に入っていたライブラリのなかにEnsemble Organumというグループのものがありました。数秒流れただけでしたが結構インパクトがあったので思わず買ってしまいました。

リサーチの瞬発力が最近ないので何も調べてませんが,近代楽以前の音楽だというのはわかります。

近代以前の作法で作られている音楽の新鮮さに最近改めて驚かされることが多いので,これをきっかけにいろいろ調べて聴いてみようかな。どなたかご教示いただければありがたいです。