インターフェース,アフォーダンス,キンドルっす

ハードウェアの「かたち」が大切なのだな,と,Kindleを手にしてからつくづく思います。

昨日,いくつか不満な点についても言及しましたが,早くもヤラレかけてます。

私の場合,Apple製品に対してはフェティッシュにも近い愛があるわけです。モノとして美しい。機能美というか,機能を追求した上でのモノとしての美しさです。だからMacBook AirやProを開いて仕事に自然に入り込める。iPhoneはもはや肉体の延長。肉体であってもおかしくない,というか,肉体で「あってほしい」と思わせるほどの美しさ。やばいですね。

Kindleは,確かに美しい。特に電子ペーパーの見やすさは予想を遥かに超えています。でも私的にはApple製品ほどフェティッシュをくすぐられるわけではありません。

ただ,文字情報を得るためのインターフェースとしては,極めて秀逸なものをもっていると思い始めてます。Kindleのいいところは,昨日も書いたんですが,その場その瞬間にコンテンツが入手できる ,ということに尽きます。加えて,それを読ませるモノとしての「かたち」が,その機能を十全に引き出しています。

ハードとしてのいいところ(とりあえず)6つ。

(i) 画面が綺麗

(ii) 画面の大きさが必要十分

(iii) 長時間持っていても疲れないほどの軽さ・薄さ

(iv) バッテリ切れの心配が全くない

(v) 思ったほどちゃちじゃない

(vi) Text-to-Speechがかなり使える

昨日からNew York TimesのKindleエディションをお試し購読しています。無駄な情報がないのが理由のひとつだとは思いますが,普段パソコンでNYTのページを開いて読む時よりも集中できます。Kindleエディションは,内容は紙媒体のものと同じで,現地のニューススタンドで買って読むのと情報の質としては変わりません。紙媒体にはあってKindleにはない記事もいくつかあるようですが,私的には許容範囲です。むしろKindleのほうが「読む気」になります。「使う気」にさせてくれるApple製品,「読む気」にさせてくれるKindle,とでも言いましょうか。電子ペーパーって,私にはまだ未知の部分は多いですが,原体験としては二重マルです。

ある意図された目的のために手や体を動かす気持ちにさせてくれるインターフェース(=アフォーダンス)を持っている製品って,いろいろあると思うんですけど,Kindleは「読む」という行為に特化したデバイスの中では群を抜いているな,というのが私の今の印象です。

MobileMeかDropboxか

昨年からDropboxというファイル保存サービスを利用しています。

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複数のMacやPCにインストールすると,生成された共有フォルダに保存したファイルがどの端末からも扱える,というものです。共有フォルダにファイルをドロップするだけで即時に更新されます。2Gまでは無料で使えます。

現在Macをメインで使用している私ですが,MobileMeは使っていません。MacBook Airを得てMacに合わせた環境を整えようと思っていたわたしは,iPhone 3G発表に合わせて.MacがMobileMeに仕様変更されたときに嬉々としてMobileMeを試しました。しかしファイルのアップロードにあまりにも時間がかかりすぎ,使えませんでした。しばらく粘り強く試していたんですが,そうこうしているうちにDropboxの存在を知り,無料サービスというおいしさもあって試してみると非常に使いやすい。MobileMeは諦めて,Dropboxを使い始めました。もちろんMobileMeは他にも機能がありますが,このとき私が望んでいたのはクラウドだったんですよね。自サーバを立てるほど切迫した状況ではなかったし,有料で他のサービスを受けるほどでもない。MabileMeだからこそ有料で,と思ったんですが残念でした。

とにかく,頻繁に使用するある程度まとまったファイル群をどのように同期するか,が私の長年にわたる課題でしたが,Dropboxを導入したことで全てが解決した,と思えるほどでした。場所と時間を問わずシームレスにファイルを扱える感覚は新鮮でした。

最近SugarSyncという競合サービスが人気のようです。Dropboxが共有フォルダのみの同期であるのに対して,SugarSyncは任意のファイル/フォルダを同期できるなど,Dropboxより多機能なのが受けているようです。チームでファイル共有したり,個人でも仕事用,プライベート用,と目的別に切り分ける必要がある場合にはSugarSyncのほうが便利そうです。

私の場合,端末ごとに役割の切り分けをしているし,個人使用が主なので,同期フォルダは一つで十分です。逆に,同期するファイル/フォルダが散在すると面倒になりそうなので,慣れていることもあって乗り換えていません。Macユーザー的には,どうやらDropboxのアピアランスのほうがMacらしいという報告もありますし。

それにiPhoneアプリ版のDropboxが最近リリースされて,iPhoneでの閲覧が便利になりました。これまではSafariから入っていく必要があり若干面倒だったのと,ファイルタイプによっては閲覧できないものがあったのとであまり使っていなかったのですが,これからはiPhoneでもちょいちょい使うかもしれません。

ところでMobileMeのクラウドサービスって,今は使いやすくなってるのでしょうか。

大切なモノ

私は,これと決めたモノを大切に長く使いたい,と思う人間です。

靴はDr.MartensとNew Balanceしか履きません。ジーンズはLevi’sの501。時計はオメガのスピードマスターのオートマティックを死ぬまでつけるつもりです。庶民なりに,手の届く範囲で,なるべく自分に愛着のあるものを探した結果です。妻も変えてませんし(笑)。

一方,過去に私のモバイル遍歴を晒しましたが,情報端末についてはずいぶん自腹を切って自分に合うものを散々試しました。確かに私のポリシーとは逆のことをしているようにも見えます。

私は基本的に超文科系で,私自身が必要とする機能だけがあればいい,というスタンスで機械とつきあっています。ある機械を自分自身の目的に合ったものにカスタマイズする,ということはあまりしません。

ガジェット類も日進月歩で,ユーザーのスタイルが確立されていなければ,翻弄されてしまいます。ことモバイル機に関してはその進化は光速なみです。私はおそらく翻弄されてしまった一人だと思います。

でも,自分の仕事の出来具合を左右する大切な道具選びなんです。だからいろんな人の意見などは参考にさせていただきますが,最終的に選ぶのは私自身ですし,使ってみないとわからないこともいろいろとあります。モバイル,という言葉が先に立って,1キロという重さにとらわれていたこともありました。

そういう結構血のにじむ努力(!)の結果,現在AirとProとiPhoneというすっかりApple信者な環境のなかで私は生きています。紆余曲折の結果出会った,というタイミングもあるんでしょうけど,AirにしろProにしろiPhoneにしろ,モノとして愛したい,という感情を激しく抱かせてくれます。Macはこれまでもそういうプロダクツを作っていたと思いますが,現行製品についてはその極みではないか,と思います。ほとんどフェティッシュと言っていいくらいです。

やはり長い付き合いになりそうです。

Snow Leopard

マックねた続きです。

Snow Leopard早速入れてます。Proと初代Air両方です。確かに体感的に速くなったような気がします。

文書編集が中心の仕事環境ですが、64bit化による問題はいまのところほとんどありません。Google Gearsが未対応なのを最近発見しましたが、DocsやGmailをこのところほとんど使ってないんです。オフラインで。ですから結局影響はなしです。

Dockのスタック機能の変更が私的には一番目にとまりました。グリッド表示をよく使っているのですが,そのままスクロールできるようになったので,Finder表示に切り替えずにすべてのフォルダ・アイコンが見られて便利です。それとQuickTimeがすごく良くなってます。今まで動画を見るときにQuickTimeって「仕方なく」使ってる感があったのですが,今度のバージョン変更ではメディアプレーヤとしての本気度が伝わってきます。そもそもアイコンが気合い入ってます。

そうそう、Airについてはトラックパッドの4本指アクションが使えるようになっていて、これはかなり得した気分になりました。

ところでパッケージの雪豹って、やっぱり誰か雪をふりかけたんですかね。