ワインリストはiPadで

iPadがあると、いつもより多めにワインを飲みたくなるかもしれません。

テクノロジー専門ではもちろん全然ないですが最近やたらガジェット(特にアップル)がらみの記事を見かける気がする Toronto Star のToronto restaurants adopt iPads for wine lists, menusという記事からです。

カナダ、トロントの中心部にありますメイプルリーフ・スクエアに店を構えるオシャレなレストランラウンジ E11even が、ワインリストとメニュー閲覧用に40台のiPadを導入しました。ソムリエのひとりジョナサンさんは「サービスをするときに、会話のいいきっかけになるんです。年配のお客さんが嫌がるんじゃないかと心配しましたが、逆に彼らがいちばん気に入っていますね。簡単に、楽しく使えるテクノロジーがあるとわかって、喜んでいますよ。薄暗い明かりでも、バックライトのきれいな画面で、とても見やすいんですよね」と語ります。

E11evenは、ワインリストをiPadで提供しているニューヨークの Incentient によるサービスをカナダではじめて採用したレストランだそうですが、今年4月にこのサービスを採用して以来、売上が非常に伸びたということです。ジョナサンさん曰く、「多くのお客さんに、ラベルのデザインを写真で見て覚えてもらえるようになりました」とのことです。この店では現在600種類ものワインを提供しているとのことですが、たしかに、ボトルやラベルの写真はもちろん、ワインの出自や歴史、ソムリエのコメントなどなど、通常のワインリストには紙面の都合で載せられない情報でもiPadなら手軽に見ることができますよね。

一方、同じくトロント市内で2軒の 7Numbers というレストランを経営するヴィトーさんは、アメリカでのiPad発売時にアップルストアに並んでiPadを2台購入し、その後10台のiPadをお店に導入した、とのことです。「こういうことは最初に自分たちで試してから導入したいんです。いろいろとシンプルにできる、と思いましたよ」と、こちらは独自のやりかたで60種類のワインリストをiPadで提供しているとのことです。「ボトルの写真に惹かれて注文されるお客さんも多くいらっしゃるんですよ。あるお客さんは、休暇で過ごしたときにその島で飲んだワインだとわかって、いつもはワインは飲まないのに55ドルのワインをお飲みになりましたよ」とのことです。

他にもいくつか、iPadを導入しているお店の例が紹介されています。

最近、無骨なタブレットデバイスで注文をとったりするお店もちらほら見かけますが、iPadはやはりどちらかというと、ワインリストなんかをながめるようなオシャレなレストランに似合うかな、という気がしますね。

私自身はそもそも高級なレストランでワインなぞたしなんだことなどない無骨な輩です。E11evenのような場所でiPadでワインリストを眺めながらワインを注文し、グラス片手にオシャレな会話をゴージャスに楽しむ。うーん。いいですなぁ。来年は頑張って、肉体とファッションと頭脳をおしゃれに改造してみるか。(無理だって)

MRI な iPad

ややうけ。

レイトナイトショーのいぶし銀(?)ジミー・キンメルといえばアップルが新製品を出すたびに番組内で「いっちょかみ」して笑いのネタにしている悪いぃ人ですが、今回もやっていました。

iPad が「ポータブルMRI」に早変わり・・・

高度な風刺ネタもやれば全くナンセンスな笑いもあり、なジミーのナイトショー、実は好きなんです

一時期Jimmy Kimmel Live!をYouTubeで見られなかった(権利関係の問題だと思います)のですが、最近また見れるようになっています。見られるうちに見ておこっと。

iPadのポテンシャル

このところiPadについてあまり書いていなかったのですが、iPadを使っていなかった訳ではありません。それどころか、これまで当たり前だったことがiPadによって当たり前でなくなってしまって、大きく環境が変化する可能性が出てまいりました。

iPad以前の環境は、MacBook Air=モバイル、MacBook Pro 15″=オフィス(メイン)、Loox P70=オフィス(サブ)、VAIO Type P=自宅(サブ)といったところです。

GW昼下がりの音楽とiPad

可能性その①。

以前も書いたのですが、iPadがあればこれまでMacBook Airでやっていたことのうちのかなりのことができてしまいます。日常持ち歩くモバイル機としてiPadとMacBook Airのどちらが私的に適しているのか。現状、毎日鞄に入れて持ち歩いているのはiPadです。軽いしバッテリも持つし、手軽なので。もしこの状態が続くのであれば、MacBook Airを(妻が手ぐすねを引いて待っていた)家で家族が共用するマシンとして位置づける可能性があります。

可能性その②。

iPadがモバイル、Airが家族共用、ということになると、出先で本気モードで作業するマシンが必要になる。

可能性その③。

現状で一番問題なのは、自宅でのメインマシンがないこと。時折Pro 15″を持ち帰り作業をするのですが、この機会に自宅でのメインマシンを導入?

ということで、明らかにiPadをきっかけとした(かつ私の物欲に忠実に沿った)3段論法に従いまして、なんとMacBook Pro 17″を先日アップルは心斎橋ストアにて購入してしまいました(私的な17インチレビューは後日いたします)。そして、②の出先で使えるマシンとして、15インチProを13インチProに化けさせることに決め、現在このプロセスが進行中。

そう。iPadのポテンシャルとは、まさに私自身のIT環境を大きく変化させるポテンシャルのことです。これだけ大規模に、私の情報エコシステムの再編を実現させたものはかつてなかった。しばらく(最低1年は)お小遣いなしだ、どうしてくれるiPad(笑)。

次のAndroidはFlashサポート、そしてiPadを買ったルービン

今年の初め、Nexus One発表の折に、TechCrunchのMichael Arringtonが、ジョブズの後継者として(冗談半分に)グーグルのAndy Rubinの名前を上げていた記事を読んで以来、ルービンが気になっているzackyです。

そのルービンがAndroidの次のバージョンFroyo(=frozen yogurt) について、FlashをサポートすることをNew York Timesのインタビューで確約したそうです。以前は「必ずしもそうではない」と言っていたようですので、方針の変更したんですね。このあたりの機微はよくわかりませんが。

理由について “Sometimes being open ‘means not being militant about the things consumer are actually enjoying'”(開かれていることが「実際に楽しめるものについて消費者に対して攻撃的ではないことを意味する」こともある)とルービンは言っています。またAndroidフォンがいずれiPhoneやBlackberryを抜くか?という質問に対しても “I don’t know when its might be, but I’m confident it will happen. Open usually wins.”(いつになるかわからないが、いずれそうなる自信はある。「オープン」はいつも勝つんだ)とやっぱりオープン/クローズなアティチュードのポジショニングを意識的にしながら、アップルを「北」に例えたりと、結構言いたい放題です。

でも、このあたりがルービンの「オープン」なところなのでしょうか。妻のためにiPadを買った、と。敵情視察の事実についても隠し立てしておりません。iPadについては “a certain demographic that consumes more than produces”(特定の、生産より消費傾向が高い層)への牽引力があるだろうとして、新しいマーケットを創り出すというよりはラップトップマーケットに食い込んでいく形になるだろう、と予想しています。

でも、iPadを買う層を「生産より消費傾向が高い」と言ってしまうあたり、やはりジョブズとは全く異なるセンスの持ち主だな、と私のような文系人間は思います。ルービンはテクノロジーがテクノロジーを生み出す「生産」性をこの場合は明らかに意識していると思われます。でも、私のような人間からしてみれば、iPadが生産性に大きく貢献することは明らかです。私のように情報を取り入れ(=消費し)て、その情報を元に新たな情報を生産する人間にしてみれば、iPadは生産性に大きく関わります。ブログを始める前の私ならいざ知らず、ブログをはじめてからの私の生産性といったら、自分でも驚いているぐらいです。その生産性に寄与しているのが何を隠そうMacBook Airをはじめとしたアップル製品なんです。

最近のTWiTだかMacBreak Weeklyで、Leo Laporteが、たぶん誰かの意見にメンションして「オープンネスにこだわるのはギークだけだ」と言っていて、なるほどと思ったのですが、業界の「オープン」 vs. 「クローズ」対決、一体どうなるのでしょうか。

アップル製品の寿命

身につけるものの流行とかにはとんと無頓着なzackyです。

無頓着なだけに、長く使いたい(笑)。だから長く使えそうなものを選びたいという頓着はあるんですけど。時計はオメガのスピードマスターをもう10年以上、カバンは基本コーチ、これは15年以上、靴は6年同じDr. Martensを履いていて、最近ようやく新しい(でも同じ型の)ものをおろしました。ジーンズはリーバイスの501、スーツは無印良品。メガネも気づけば7年目。たぶんメーカーが同じものを作り続けてくれるなら一生同じものを身につけてると思います。時計なんかは失わない限りは買い換えることもないでしょう。

で、今ではここにアップル製品が加わったわけです。MacBook Air、Pro、iPhone、iPod、iPad、どれをとっても、問題なく動いてくれる限りは、一生でも使っていたいと思うものばかり。

だから、どれくらい動き続けてくれるのだろう、と時折心配になる、というのはあります。

Apple Careの保証は3年だからこの間は心配なく使えるとして、それ以降はどうなんだろう、と。2008年にMacBook Airを買うまではそれなりのMacユーザーだったのでこのあたりの実体験に乏しいのですが、2002年に買ったiBook G3を2007年にバックライトがだめになるまで使い続けたので、少なくとも6年近くの耐久性は私自身で確認していることになる。もちろんバックライトを交換すれば使い続けられたので、まだ+αの期間はあったことにもなります。

The Apple Blogに Apple Hardware Longevity(アップルのハードウェアの寿命)というエントリがありました。筆者のJon BuysさんはiPod miniを数カ月前まで使いまくっていたそうなのですがついに動かなくなった(と思った)ので、興味を示していた2歳の息子さんのおもちゃにしたそうです。その後おもちゃと化したiPod miniはコンクリートに落とされハンマーと化し、お風呂のお供にもなったそうです。これほどまでにくたくたになってしまったデバイスを見たことがない、という状態にまでになったとき、上の娘さんが iHome Clock Radio にこのiPodを差したところ、なんと一度は壊れたと思って数カ月赤ちゃんのおもちゃとして酷使されていたiPodが息を吹き返した、というんです。これにはBuysさんも驚愕(astonished)したそうです。クリックが効かない部分があったりと、かなり傷んでいるとはいえ、iHome側からの操作は受け入れたということです。

この後Buysさんは読者のアップル製品長持ち武勇伝コメントを募集し、まだPowerPCが健在だ、Duo 230を最近使うのをやめたところだ、Newton、3年前まで動いてたよ、などといった報告が出てきています。

実は私、iPhone裸族なのですが、何度も落下させてます。立った状態から2度、コンクリートの上に落下させました。もちろん角に傷がついたのですが、無事でした。2度目に落としたときなどはさすがに諦めましたが、ラッキーなことに無事でした(決してマネはしないでください)。そして感心しました。

iPad導入後、立ち位置が微妙と言いましたMacBook Airですが、もちろん処分したりする気は毛頭なく、以前のiBookより長持ちさせたいと思っています。その他のものも、命ある限り使いたい。

アップル製品って、そういう思いを持ってしまいたくなるんですよね。なぜか。

皆様のアップル製品長持ちエピソードなどはありますか?

うちの子とiPad

ある朝のこと、ある物音で目が覚めました。

息子がiPadを手にしておりました。

うちの4歳の息子、最近ものの扱いが大人びてきたものの、デジモノ系に関しては当然勝手に触らせるのは危ないので手の届かないところに普段は置いてあるのですが、その日の前の夜、私はiPadをいじくりながら眠ってしまったようです。

一瞬まずい、と思ったものの、心配には及ばなかったようです。見事にiPadを使いこなしておりました。おまけに英語をリピートしてました(笑)。

もちろん使い方は教えていません。iPhoneを手にする機会も多いのでタッチスクリーンには慣れてはいるんでしょうが、それにしても手に取ってほどなくしてiPadで読書する息子の姿を見て、感慨深くなりました。

CNETはiPadが99歳のおばあさんの生活を変えたことについて書いています。オレゴン州ポートランドに住む99歳のおばあさんは読むことや書くことが好きだったのですが、緑内障を患ってからは読むことや書くことが困難になり塞ぎがちだったそうです。iPadのことを知った彼女はiPadを手に入れ、フォント拡大の機能を使って、読むことの楽しみを再び味わえるようになった、ということです。

ええ、美談でしょう。おまけに彼女はジョブズが中退した大学の卒業生でもあります。

でも私の息子がやすやすとiPadを使っている姿を眺めると、こういう話を「美談」として受け止めるようになってしまった私の「汚れちまった悲しみ」を感じざるを得ません。

子どもにも老人にも、簡単に使えるのがiPadなんです。もちろん不備な点はあります。が、4歳の子どもが手にするやいなや、それなりのことが出来てしまう、こんな機械、あるでしょうか。

誰かがiPadはジョブズの老眼対策、とか(たぶん皮肉って)言っていました。

ジョブズが老眼になったから、こういうデバイスが作られ、子どもも老人もテクノロジーが提供する様々なものを享受できることになった。

iPadを前に老若男女は関係ない。これって、素晴らしいことじゃないでしょうか。

iPadによる日本考

基本 Made in Japan 大好きなzackyです。

日本人としては見過ごせない内容の記事がTUAW (The Unofficial Apple Weblog) にありました。”Rising iSun: Thoughts on the iPad’s prospects in Japan” という無記名の筆者による記事がそれなのですが、この筆者は日本に20年近く住んでいるとのことで、iPhoneなどの過去のアップル製品の発売時の状況に照らして、日本でのiPadの需要/受容予測をしています。

曰く、iPad発売開始を前にして、やはり日本の状況はアップルにとっては手強いものである (doing what Apple is trying to do is going to be an uphill battle) と。iPadに関しては、いろいろと問題はあるけど、「世界をかえてやろうとするアップルが日本のような保守的な所で向きあってきた敵意」(the hostility that Apple has encountered when trying to ‘change the world’ in a conservative place like Japan) が一番の問題だ、としています。つまりは、音楽、映画、書籍など、iPadの最大の売りであるはずのコンテンツ配信サービスの実現を困難にするような極めて高いハードルがあることが問題であるとして、これがiPadの売れ行きに影響をあたえるだろうとしています。

このあたりのことは繰り返し議論されていることですし特に目新しくは思わなかったのですが、気になる指摘がありましたので引用しておきます。

Despite its reputation as a technologically advanced country, it’s my experience that Japan is often happy to follow behind the rest of the world in many areas, and there’s a general tendency to wait before embracing big changes that come along. If I’ve learned anything about Japan, it’s that companies here are extremely risk-averse and will study an issue carefully before they act if they think there might be a downside later.(技術的に進歩した国であるという評判がある一方、私の経験では日本は多くの分野で他の国に付いていくことを喜んでいて、大きな変化が成功して受け入れられるのを待機してみる傾向がある。日本について何か学ぶことがあったとすれば、日本の企業はリスクを極端に嫌い、後に不利益が出ると思われるものについては注意深くその問題を研究してから実行する、ということだ)

日本在住の(おそらく)アメリカ人の日本観察です。

極端な競争社会であるアメリカのそれと比べて日本の企業が「リスクを取らない」と言われてもなんだかなーという気もしますし、でも日本の経済成長期って言ってみれば日本全体がリスクを取ってがむしゃらにやってた時代のような気もして、やっぱり日本って成熟期を終えてしまったのかなー、「グローバル」も当たり前の時代ですからここはひとつ踏ん張らないと、なんて、勝手に思ったり。

iPadは確かにみんなに使って欲しいデバイスですが、日本製品にも頑張って欲しい。今日はちょっとブレてますね(笑)。